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Entrepreneurship Project - 1 - Student A Class of 2011

■ EP(エントレナーシッププロジェクト)概要
実際の起業案、関心のあるビジネスについてビジネスプランを書き上げるプロジェクト。チームメンバー5人がそれぞれの専門/経験を結集しHilary Term(1-3月)の3ヶ月をかけて行います。3月にはVCパネルに対してプレゼンを行い、そのフィードバックに基づいて4月に実際の企画書(8,000word)を提出。

■ プロジェクト選び / チーム組成
プロジェクトは、基本的に生徒チームが企画しますが、大学/ビジネススクール関連機関(Skoll CentreやISIS(University of Oxford技術移転機関)等)より提供されるものもあります。12月初旬までに関心のあるテーマ毎、若しくは、組みたいクラスメート毎でチームを組みます。Michaelmasが始まったばかりの10月末頃までにidea+チーム公募が開始、11月中旬頃までに水面下でのチーム組成が始まり、やや慌てた記憶があります。クラスメートの中には、実際に起業案を持っている人、実際に起業をしていてEPを通じて試そうとしている人もいて、自身がそうである場合やそういったプロジェクトに参加出来る場合は、面白い経験ができるかもしれません。

私の場合、MBAが始まりクラスメート達と話すうちに自然エネルギーに関連したトピックに関心を持ちました。学内でのネットワーキングや学内websiteの自己紹介情報をもとに、関心分野を共有する人にあたってチーム組成開始。チームが先か、具体的なテーマが先かで組成に苦心したのを覚えています(具体的なテーマが無いと相手ものって来ず)。自分には自然エネルギー分野での経験が無く、ビジネス案も特に思いつかない中情報収集を行ったところ、ISIS(上記参照)が当該分野で特許(風力、太陽光他)を有し、これまで幾つか商用化、スピンアウトしていることを知り、商用化前の特許情報をネタにすることに。
結果、日本人(自分:金融/不動産投資)、ドイツ人(開発金融)、インド人(半導体エンジニア)、イギリス人(化学(太陽光)PHD)、イギリス人(エネルギー会社エンジニア)の5名、皆自然エネルギーに関心を持つ人間でチームを組むことに。チーム組成には、生徒主導のエネルギー分野の研究会(Energy & Resource Oxford Business Network)でのネットワークが多いに役立ちました。テーマは、協議の結果、薄膜型太陽光パネルやテレビやディスプレイ他液晶パネルなどのコストを大幅に削減する可能性のある技術(ISIS保有特許)の商用化をテーマとすることに決定。ISISが11-12月頃にSBSに来て、プロジェクトを幾つか紹介し、チームで応募するのですが、チームメンバーがISISと強いコネがあったこともあり、問題なくプロジェクトを獲得。ISISの担当マネージャーとも面談し、実際にこれからfund raiseするものと知らされ、モチベーションが上がりました。ところで、学外のideaに取り組む場合は、当事者(この場合だとISIS)のcommitmentが無いと(情報も無く)非常に薄い内容になってしまうため注意が必要です(我々の場合は、幸いISIS担当マネージャーから手厚いサポートを受けられました(実際のinventorとの打ち合わせの他、ヒアリング先の紹介など)。

■ プロジェクト進捗
学校側からは評価指針を渡され、簡単な説明会が1度あるだけ、そしてfacultyのアドバイザーが割り当てられるものの、(自分のアドバイザーも含め)特別な指導が期待できないため、結局企画はチームに委ねられます(中には「当たり」のアドバイザーもいるみたいですが)。自分のチームの場合、商用化前の特許情報があるだけで、その特許の最適な用途も明確でなく、誰一人ビジネスプランを書いたことが無い人間の集まりで、手探り状態から開始。各自のリサーチ、1週間に1-2度打ち合わせを重ね、ビジネスプランの核となる事項(Market Research、Opportunity、Value Proposition、Business Model/Structure)、仮説の設定と検証のための手だてを確認し作業を進めて行きました。リサーチ、仮説検証のため、ISIS project managerや紹介を受けた大学機関や企業(太陽光パネル製造企業/技術ベンチャー、液晶パネル向け競合先、Oxford大学技術移転スピンアウト、政府関連機関)へヒヤリングを実施し、また、顧客/サプライヤー/競合に対してmass surveyを行いました。用途として最もpromisingな太陽光パネル用途を前提としたビジネスプランを作成。
3月、期末試験の前週にVCパネルにプレゼン。プレゼンには、ISISマネージャーや、技術の発明者教授チームも参加。VCパネルからは厳しく鋭い質問や指摘を受け、本番さながらのファンディング演習を体験しました。

■ 感想
夏のプロジェクトに次ぎ1年を通じて最も時間/労力をつぎ込み、それなりのリターンがあったコースでした。畑の違う(エンジニア、科学者)チームメート同士での経験を持ち寄り、舵の取り合い、実務家とのコミュニケーション、関心分野の深堀とともにソフトスキルを磨く良い機会でした。また、壁にもあたりながら乗り越え積み重ねて行くプロセスが醍醐味でした。
一方、3ヶ月という期間は短く、メンバーはそれぞれ優先順位が異なるため、モチベーションの維持が難しく、内容として妥協した部分(適当になった点)もかなり多かったと思います。さらに、(言い訳ですが)時間が限られ、特に外部者への検証(企業やVCへのヒヤリング)が甘かったと思います。起業の手順やVenture Fundingの演習など学校側のsuperviseの無さに皆文句をつけていますが、生徒側でもネットワークもある訳で、自分たちの努力次第でもう少し出来たはずと反省。Oxford大学のネットワークの活用度合いも活用しきれておらず、夏プロジェクトへの良い課題出しとなりました。さらに、レポートを書き上げるのは試験後で、4月のTrek/休みとも重なりモチベーションが下がってしまいます。チームメンバーも世界中に散ってしまうため、調整が大変でした。
特に期間の短さについては、生徒側からcomplaintが多く、延長する様要請があったため、2012年度以降は長期化/本格化される可能性もある様です。
  1. 2009/07/31(金) 18:53:18|
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